一般社団法人 工学院大学校友会 会長 小澤和重
支部組織部部長 中里利男
平素は校友会活動にご理解、ご協力下さいまして、誠に有難うございます。今回は、新宿校舎の耐震工事の為、3階アーバンテックホールでの開催となりましたが、多数のご出席を頂き、盛会のうちに開催する事が出来ました。
ここに概要についてご報告させて頂きます。お忙しい中、ご出席頂きました学校法人工学院大学理事長兼学長今村保忠様始め、全国各支部長、代理出席の皆様及び第5期理事・監事・関係者の皆様へ改めて厚く御礼申し上げます。
- 日時:2025年5月24日(土)13:00~16:00
- 場所:新宿校舎3階 アーバンテックホール
- 来賓ご挨拶:学校法人工学院大学 理事長・学長 今村保忠様
- 出席者:全国支部長(一部代理)、小澤会長、白井副会長、上野事務局長、理事、監事、同窓会会長、支部組織部部員 合計58名
- 司会:支部組織部 荒井
※以下敬称略

<概要>
1. 校友会会長 小澤和重 挨拶
本日は昨年同様対面方式での全国支部長会、皆様の日頃の校友会活動への御協力と御理解に感謝するとともにお互いの活動を知る大事な機会、活発に意見交換し実りある会にして頂きたい。昨年の学園運営問題も第三者委員会の報告がされ正常化に向け動き出しています。学生ファーストの教学と一体となった学園運営と発展を願い今後も校友会活動を目指して行く。2024年度の総括では創立125周年での記念行事・記念式典・記念誌の発行準備等が実施された。今年は次の150周年に向けてのスタートの年としたい。その為には、会員への重要な親睦と連携という先人の教えを守り活動すると共に、校友会の重要な役割としての全国で活躍する会員を灯台の光の如く照らしていくことが校友会の使命であると感じている。そして会長方針である4つのチャレンジ項目を継続し達成を目指し校友会会員お互いの心を一つに助け合い母校と校友会の揺るがぬ存在と発展を進めていくことを誓う。
2.来賓 理事長兼学長 今村保忠様ご挨拶
昨年の4月に学長に就任、12月からは理事長を拝命。本日はこの全国支部長会にあたり、理事長として本学を代表し挨拶。校友会は相互の親睦と連携、学園の発展を願って支援を行うことを目的とした会。今年で126年の歴史の中、学園への寄付や援助、奨励金を通じての学園発展へのご支援に心より感謝。
学園では創立150年を視野に『ビジョン150』を行動指針に掲げ、ダイナミックな社会の変化に適応しつつ、学生・生徒の成長と学園全体の発展を視野に入れ建学の精神として社会産業と最先端の学問を幅広く繋ぎリーダーシップを発揮できる人材の育成を基本理念としている。大学執行部では学生や教職員が元気に学び働ける大学を目指す。学生が豊かな環境で知性・感性も養われ目指す学園の姿、無限の可能性が開花する学園にするため教育研究活動をこれまで以上に充実させていく。
大学院運営では様々な改革や挑戦を進め、柔軟で修正能力の高い持続性を持った大学院へ、附属中学高校では積極的な広報活動での生徒募集、先進的DXハイスクール、挑戦するK-STEAM教育を推進している。
大学での本年度入学者は学部で1600名、大学院修士課程389名、修士後期課程5名。大学院修士課程への進学率は他大学進学含め31.2%となり更なる大学院進学を推奨していく。就職状況では2025年3月卒業、修了生では97.8%。内、上場企業の内定率は43%と常に高い割合を維持しているが更なる支援体制を整えていきたい。
附属中学高校においては、多摩地区や私学志向減少の中、昨年度は積極的な生徒募集で前年度と変わりない状況。高校生での進路は難関国公私学大学への受験指導体制強化にて、工学院大学93名、海外大学17名、国公立大学8名含む有名私立大学72名が合格と順調な結果となっています。大きなトピックスとして、新宿キャンパスの大規模改修が開始され、2029年までに完了予定でありこれによって学生の就学環境も大きく改善すると考えている。
最後に昨年報道されたガバナンス上の問題は、第三者委員会設置にて取り組んだ結果、私学法違反とされた全ての問題が解決。補助金減額の件は解消にもう少し時間が掛かりますが、引き続きガバナンスの
改善を進め、皆様からの信頼の回復と将来を見据えた学園運営と社会貢献を目指してまいります。今後とも学園の活動にご理解とご協力をお願いする次第です。
3. 2024年度就任支部長の紹介
- 支部長交代支部:東京、群馬県、鹿児島県、岩手県、三重県、湘南 ※就任日順
- 再設立支部:新潟県
4. 125周年記念誌の完成見通しと概要紹介(記念誌編集委員 高木雅行)
125周年記念誌においては原稿編集作業の遅れから7月末目処に校正を終え8月初旬より印刷開始予定。
5. 校友会報 2025最新版の完成報告、概略紹介(広報部長 成田治 欠席の為 代理 総務部 部長 高木雅行)
校友会報の最新版・146号がホームページで公開されているので、是非皆様にご紹介頂きたい。
6. 年会費納入のお願い(財務部 部長 徳田博文)
- 2024年度末の年会費納入実績は納入者959名、納入額3,697,604円(寄付金含む)であった。
- 2025年度予算は、納入者1,000名、納入総額3,000,000円を目標に掲げた。
- 年会費納入方法は、次の4通り:①郵便局自動振替(郵便局窓口・ATM)、②クレジット決済、③コンビニ決済、④自動振替(みずほ銀行)。
- この会費は支部活動支援金、学園活動資金、学園への援助等に利用する。
7. 第20回全国大会・高知大会報告(高知県支部 支部長 磯久毅)
2024年11月9日(土)・10日(日)、高知県立県民文化センター・グリーンホールにて校友・同伴者・学生・来賓他大会関係者含め157名が集まり校友会創立125周年記念行事も併せ盛大に開催。記念講演では『ジョン万次郎直系5代目の中濱京様』による中身の濃いお話。その後隣接の三翠園(旧山内家下屋敷跡)にて総勢196名が集まり祝賀会を開催。(踊り手、コンパニオン含む)翌日はオプショナルツアーを2コース実施。(校友会報2025にも記事掲載)
8. 意見交換会・質疑応答 議長・支部組織部長 中里利男
議題:(1)「役員の高齢化で後継者不足にどう対応すべきか。」/(2)「継続的に有志開拓が必要だが、今まで、どのような活動を行ってきたか。」
- イベントへの新規参加募集には、住所をデータベース化した参加確率の高い会員を厳選しハガキの送付枚数の削減を検討。又、ハガキにQRコードを掲載し支部掲示板に誘導している。
- 女性会員が多い支部では、試みとして女性会員向けのイベントを企画している。
- 支部会費納入者に対し、年賀状を発送し、その年のイベントをお知らせしている。
- 近隣との地域ブロック活動も大切である。(東北、東海、関西、中国、九州地区の各ブロックで、ソーラーカー等の学生プロジェクトの応援、ゴルフコンペ、旅行、ブロック支部長会等の活動が行われている。)
- 無駄だと思うほんのわずかな行動も少しずつ続けていくと「力」になり人を増やす事が出来る。
- 部活のつながり、SNS等色々な方法を考えなければならない。
- 現役の学生と校友とどの様にコンタクトを取っていくかが課題と考える。
- 現会員を増やすことも大事だが、20年先・30年先その先を見据えていければと感じる。
- 支部長や支部の連絡先を校友会報に掲載して欲しい。
- 各支部の活動状況を客観的に把握為、又、支部会員の励みにもなるので、全支部の活動報告書の
数値を公表してはどうか。
9. 正会員・準会員(一般会員)制度スタートにおける背景と経緯概要(校友会 小澤和重会長)
会費制度の改定背景と財務状況の安定的な財源確保の必要性をご説明させていただきます。新制度では、卒業10年未満の会員は年会費納入に関わらず正会員となり、また卒業10年以上の会員は年会費納入者が正会員となります。入学後の在学生、そして卒業生は全て校友(会員)であるとの原則は不変です。そのうえで今定款の改定は代議員制度導入により、会の運営に参画する人(正会員)と一般会員(準会員)に区分したことであります。
【校友会財政の現状】
現在校友会運営は経費を限界まで節減していますが、予算策定時の活動を全て実施すれば毎年500万円程
度の恒常的赤字体質となっており、手持ちの正味財産から補填せざるを得ない状態になっています。また、卒業生から校友会へ3万円(校友会費2万円、同窓会費1万円)納めていただいていることは、志願者確保が困難な時代において、これ以上の増額をお願いすることは限界があります。
当時財源不足に陥っていた校友会救済のため、2010年制定の定款で「維持協力会費を徴収することができる」とし、会員の皆様に任意で納めて頂くお願いをいたしました。しかし、納入者は2018年度903件ありましたが、近年は漸減し2022年度は609件、2023年度は602件になり、今後も改善の見通しが立っていません。
【今回改定に踏み切った経緯】
今般やむなく、安定財源の確保のため年会費納入に定款変更させて頂きました。東京電機大学や東京理科大学なども同様の制度を採用しており、それぞれ正会員比率は31.8%、24.1%程度(2018年1月11日支部組織部調査)となっています。(電大は一般社団法人)本学も全卒業生63,000人とし、毎年1,400人程度卒業しているため、10年未満の校友は14,000人程度と推定され、10年以上経過した校友は49,000人程度と推定されます。その10%程度の校友は年会費納入に応じて頂けるのではないかと試算しました。(正会員比率約30%)
加えて、正会員と準会員の差別化についてもいくつかの意見が出されました。法人協会から、正会員も準会員も校友会員であり、大きな差をつけるのは好ましくないとの指導もあり、最終的に代議員の選挙権・被選挙権の有無を持って決することになりました。
【改定後の状況】
本制度に対する周知が行き届いていないと思いますが、実績は次の通りです。2023年度 602件(2,489,600円)、2024年度 928件(3,601,604円)となり、 件数、金額とも約1.5倍になっています。以上少し長いご説明となりましたが、支部会員の皆様にご周知いただき、ご協力いただきますよう、宜しくお願い致します。
10. アンケート集計速報(支部組織部 部長 中里利男)
支部の実態調査の為、昨年に引き続き2度目の実施となりましたが、49支部中44支部より回答を頂きました。今後、更なる支部を指導・改善をしてゆくための貴重な情報です。お忙しいところご回答頂いた支部長又は代理の皆様、有難うございました。
11. 事務連絡(支部組織部 副部長 櫻井良尚)
- 2024年度支部活動報告書の書き方、注意点等。
- 報告書で使用する文言について。
- 次回の第21回全国大会・富山大会(2027年10月23日(土);記念式典・祝賀会、24日(日);オプショナルツアー)で予定
12. 富山大会について補足(富山県支部 事務局長 中野健司)
富山県支部には、富山市の藤井裕久市長の他、南砺市の田中幹夫市長も居られる。富山はとても良い所なので富山大会に是非お越し下さい。10月23日の記念式典は富山国際会議場にて、祝賀会はANAクラウンプラザホテル富山を予定。翌24日のオプショナルツアーも検討中ですが、世界遺産・国宝仏閣・素晴らしい景勝地がある。ニューヨークタイムズ誌2025年に行くべき52か所に選ばれた都市であり、海の幸のおいしい季節、是非富山に足を運んでいただければ幸いです。
